脂漏性皮膚炎は生活習慣の乱れのサイン!その理由は?
脂漏性皮膚炎は身体中のいろいろなところに出現します。
一番多いのは、小鼻の脇、唇の脇、眉毛の周りなど。
ですが一番悩みに繋がりやすいのは、頭皮にできる脂漏性皮膚炎です。
なぜなら、剥がれ落ちた頭皮がまるでフケのようにみえるためです。
激しいかゆみがあるわけでもないのになぜか洗った直後から皮膚が剥がれ、浮き上がってくるのです。
そんな悩みの種である脂漏性皮膚炎は根本的な原因は生活習慣に隠されていたりします。
多くの人を悩ませる脂漏性皮膚炎
頭皮が硬くなっていて、まるでひび割れたかのように皮膚が剥がれてくるのが特徴です。
痒みが生じることも多々あります。
男性の方だとスーツの肩にぱらぱらと白いものが落ちていたのでは社会的にも世間体としてもあまり良いものではありません。
生活が乱れ、疲労がたまっていたり、また栄養バランスに偏りがあったりしても悪化することがあります。
原因は色々ありますが、最近研究が進み、カビの一種が原因とも言われています。
このため皮膚科で塗り薬や飲み薬をもらって治療するのが一番ではありますが、生活を見直すところから地道に治療することも大切です。
また、日ごろのケアも大事になってきます。
整髪料やシャンプーなどヘアケアの見直しを!
まず、普段からあまり整髪料を使いすぎないようにすることです。
頭皮に刺激を与えすぎると炎症が悪化し、抜け毛に繋がることもあります。
また洗髪する前には柔らかめのブラシを使って、丁寧に剥がれ落ちた皮膚を落としましょう。
固めのブラシを使うと頭皮を傷つけてしまいます。
頭皮から浮き上がってきたら、今度は指の腹を使ってぬるま湯で優しく頭皮を洗います。
絶対に爪を立てないでくださいね。
皮膚の炎症がひどくなってしまいます。
また、熱い湯を使うとかゆみがもっと酷くなることがあるので気をつけてください。
シャンプーは低刺激の、できれば薬用を使うとよいです。
洗い終わったら頭をしっかりとすすぎ、シャンプーを綺麗に洗い流して下さい。
タオルドライで髪を押さえるように乾かし、水分を取り除いたら、今度はドライヤーで乾かします。
絶対に根元に熱風を当てたりせずに低温で乾かしてください。
髪が濡れたままだと頭皮に雑菌が繁殖する原因となりますので、必ず乾かすことが大事です。
ドライヤーのほうが身体に悪いような気がするのですが、濡れたままの頭皮は体温と湿気で、雑菌が繁殖する格好の場となってしまうのです。
夏場であれば、朝起きたらさっと軽めに頭を洗って汗を洗い落とすのも大切です。
眠っている間の発汗量は大変なもので、それが頭皮についたままで1日を過ごすとさらに炎症を悪化させてしまうことがあります。
このときも冷風でよいので、頭皮をしっかりと乾燥させることが大事です。
生活習慣の見直しも忘れずに!
生活面では、ストレスをためず、十分な睡眠と休養を取ってください。
また食事は常に腹八分目、刺激物を取り過ぎず肉類や揚げ物を食べ過ぎず、野菜や果物などの固形物でビタミンをしっかり摂取することが大事です。
アルコールを飲みすぎないないようにしましょう。
こうした当たり前の生活習慣を改善するだけで、脂漏性皮膚炎はずいぶんと改善します。
つまり思い当たる節がないのになぜか脂漏性皮膚炎が悪化したときは、生活のどこかに乱れが生じているのだと考えたほうがいいでしょう。
皮膚科で処方される主な薬は、ビタミン剤やステロイドです。
患部に塗ることで改善するのですが、それでも基本となる生活に問題があっては効果は半減してしまいます。
特に若い人は頭髪にカラーリングしていることが多いのですが、頭皮のためにもあまり良いことではないので控えることをお勧めします。
どうしてもしたいのであれば、美容院できちんとした薬剤を使ったカラーリングをするのが良いでしょう。
頭皮に刺激を与えないよう、根元ぎりぎりのところにカラーリング剤をつけてくれます。