脂漏性皮膚炎に酢が良いというのは本当?理由と使い方
酢と一言で言っても様々な種類がありますが、どの種類にもさく酸やアミノ酸が豊富に含まれています。
そしてこれらが脂漏性皮膚炎をはじめとした頭皮のトラブルに良い影響を与えるといわれています。
脂漏性皮膚炎に酢が良いと言われる理由
脂漏性皮膚炎になぜ酢が効果的かというと、殺菌力や消臭力、消炎力を利用したものです。
頭皮はもともと弱酸性ですが、皮脂や真菌、シャンプーなどによってアルカリ性に傾きがちになってしまいます。
その中でも特に真菌は、元から皮膚に存在している常在菌の一つですが、皮脂が多くなると異常発生を起こし、かゆみやふけの原因となってしまいます。
しかし酢は弱酸性であるため、頭皮を正常な状態に戻すことができ、真菌を減らすことができるというわけです。
また頭皮の汚れや毛穴につまった皮脂を取り除く作用も持ち合わせています。
頭皮や肌には、適量の皮脂は必要です。
しかし作用が穏やかに働くため、余分な皮脂はなくなりますが必要量だけを残して、乾燥を防ぐことも期待できます。
シャンプーの洗浄力次第では、お湯の温度設定を42度以上にしなければ、皮脂は残りがちとなるでしょう。これによりべたつきを感じることもありますが、酢を使用することによって、38度前後のお湯でも、増えすぎた皮脂を取り除いて、必要な皮脂を残すことができます。
本来皮脂には肌の保護作用があります。
そのため少なすぎてしまうと皮脂を出すようにと、脳からの指令が発生します。
これが繰り返されることによって、皮脂の分泌量はどんどん増えて、増えた皮脂を取り除くために、洗浄力の強いシャンプーを使用し、頭皮環境が悪くなり、悪循環を起こしてしまいます。
もしもシャンプーをしたとしてもすぐに髪の毛や頭皮にべたつきを感じる人は、必要な皮脂までをも取り過ぎている可能性が高いでしょう。
そして酢には頭皮を柔らかくして血行促進する働きもあります。
酢に含まれる酢酸は、皮膚に潤いを与え肌を柔らかくする働きがあります。
頭皮は血行が悪くなると、肩や首が凝るのと同様に凝り固まってしまいます。
また頭皮はもともと血液が流れにくい部分であり、常に紫外線にさらされていることが原因で、固くなりやすい部分です。
そこで頭皮を柔らかくすることによって、血行が良くなり、髪の毛や頭皮に栄養がたっぷりと届くことになります。これにより脂漏性皮膚炎の改善に期待が持てるということです。
酢のおすすめの活用法
効果的な使い方としては、シャンプーが一番手軽にできるでしょう。
まず最初に38度前後のぬるめのお湯で、髪の毛と頭皮全体をしっかりと洗います。
ここでできるだけ汚れを洗い流しておきましょう。
洗面器の中にお湯を半分ほど入れたら、そこに小さじ一杯の酢を入れてよく混ぜます。
洗面器に髪の毛と頭皮を浸して、頭皮を数分間マッサージしてみましょう。
最後に髪の毛に優しく馴染ませ、洗い流します。
これによりリンスの効果もあるため、ほかに何かをする必要はありません。
場合によっては洗い流さない方がよいと言われていますが、たとえすすいだとしても十分な効果は得られるでしょう。
このシャンプーの大きなポイントは、最初にあらかじめお湯でよく洗っておくことです。これを予洗いとも言います。
この方法は、通常のシャンプーを使うものとは異なり、洗浄成分が入っていません。
そのためできるだけお湯で汚れや皮脂を落としておかなければ、この方法を行ったとしても、すぐにべたついてしまうでしょう。
そして髪の毛となじませるときには、絶対にこすってはいけません。
こすってしまうとうろこ状のキューティクルがはがれてしまう可能性も出てきます。
またこの方法を行う時には、必ずお湯で薄めて使用するようにしましょう。
また中には砂糖や食塩が入ったものもありますが、それらは髪の毛や頭皮がべたつく原因となるので使用するのはやめましょう。