脂漏性皮膚炎にコーヒーは良くないって本当?その理由は? - 脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)ケアナビ

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脂漏性皮膚炎にコーヒーは良くないって本当?その理由は?

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脂漏性皮膚炎が起こるまでの流れ

脂漏性皮膚炎は皮膚から分泌される皮脂が通常よりも分泌されることによって毛穴がふさがれ皮膚が炎症を起こす状態です。

皮膚はコラーゲンの網に水分と皮脂がバランスよく吸着することで刺激物から守るためのバリアを張っています。

しかし冬の乾燥した時期や石鹸の使い過ぎなどで水分を大量に失ってしまうと、皮膚は正常なバリアを張れなくなります。

皮膚の水分量を簡単に戻すことはできないので、水分が失った時には脳が意図的に指令を出して皮脂を多めに分泌します。

皮脂を多めに分泌することによって一定期間潤いを与えることができます。
しかしこれはあくまで応急処置であり、本来皮脂が多い状態というのは皮膚にとってあまり良いものではないです。

なぜなら皮脂は油なので空気に触れると化学変化が起こってしまいます。
その化学変化を酸化と呼びます。

空気に触れてしまった皮脂は徐々に構造が変化し粘着性から徐々に硬化が始まります。
空気に触れて酸化し膠着した皮脂は、徐々に塊になっていき毛穴を塞いでいきます。

毛穴が塞がっても、その内部では常に皮脂が分泌されている状態です。
皮脂の中にはタンパク質などの栄養が豊富に含まれているため、皮膚の中にいる常在菌や空気にいる雑菌にとって繁殖源しやすい環境が整ってしまいます。

そして皮脂を栄養に繁殖した常在菌や雑菌が数を増やし過ぎたことで、脳は危険な雑菌が繁殖したことを察知し抗体で攻撃を開始します。

塞がった毛穴の中で抗体が何度も活動をするので、その影響を常に受け続けることで皮膚が炎症を起こしかゆみや発疹が起きるのです。

脂漏性皮膚炎は他の皮膚炎と同様に、一度発症すると簡単には収まらないのでしっかりと注意点と対処をすることが大事です。

脂漏性皮膚炎の発症時にコーヒーは良くないは本当?

その脂漏性皮膚炎を発症した時によく言われる注意としてはコーヒーを飲んではいけないということです。

なぜ脂漏性皮膚炎を発症した人がコーヒーを飲んではいけないとされているのかというと、それはコーヒーの中に含まれているカフェインが関係しています。

まず脂漏性皮膚炎の原因は冬の乾燥した時期や石鹸の使い過ぎなどで水分を大量に失ってしまうことで脳が指令を出して皮脂を多めに分泌することです。

問題はこの脳が指令を出してという部分です。

コーヒーには苦み成分であるカフェインが含まれているのですが、このカフェインには脳の活動を活発化させる覚せい作用を持っています。

脂漏性皮膚炎を発症して皮脂が大量に分泌するように指令が出されいる段階で、コーヒーに含まれているカフェインによって脳が強く作用するようなことがあればより強く分泌するように指令を出してしまいます。

それでは強く指令を受けて大量に分泌された皮脂は空気に触れて硬化してしまい、それが原因で一部で済む皮膚炎が広範囲に広がる皮膚炎へと症状を悪化させてしまうのです。

ただ嗜好品であるコーヒーを飲まなくなるのは、逆に朝の日課をなくしてしまいストレスになってしまっては意味がないです。

仮に飲む場合には朝の一杯など1日に一杯だけで済ませて、そのほかはできるだけカフェインの摂取は極力避けることが大事です。

もちろん飲んである程度活性化して分泌量が増えてしまうのは避けられないので、やはり日ごろの皮膚のメンテナンスは欠かせません。

まず固まった皮脂を取り除くために、しっかりとクレンジングを行い詰まった毛穴を開けてあげます。

ただクレンジングを使うと皮脂が取れますが、ただでさえ少ない水分をよりそぎ取ってしまいます。

そこでそぎ取って間もない段階であれば毛穴が開いているので、この段階で乳液などの保湿クリームを塗ってあげることで水分と皮脂を補ってあげる必要があります。

そしてしっかりとした睡眠で皮膚を再生させて、さらに皮膚の再生を促すためにタンパク質とビタミンミネラルをバランスよく摂取し促すことで改善することが大事です。

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