脂漏性皮膚炎にはEPAサプリメントを補給するのが良いって本当? - 脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)ケアナビ

脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)ケアナビ > 基礎知識 > 脂漏性皮膚炎にはEPAサプリメントを補給するのが良いって本当?

脂漏性皮膚炎にはEPAサプリメントを補給するのが良いって本当?

Pocket

日本では、脂漏性皮膚炎に悩んでいる人が少なくありません。

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い頭皮や顔に出やすく、わきの下にも発生することがあります。頭に脂漏性皮膚炎が発生すると、皮膚が剥がれてフケと勘違いする人もいます。

症状に気付きながら放置していると、皮脂が酸化して独特の臭いが発生することもあります。

脂漏性皮膚炎の特徴や原因

脂漏性皮膚炎は、赤ちゃんや思春期以降の成人に発生しやすく、赤ちゃんの場合は自然に治癒することが多いものの、成人の場合は慢性化することも多いです。

赤ちゃんの場合、皮脂の分泌が盛んで毛穴の状態が未発達なために、皮脂が毛穴に詰まりやすく、皮膚炎が起こりやすいのです。

成人の場合は、真菌も皮膚炎が起こる原因のひとつです。

男性に多い皮膚病ですが、ホルモンバランスの乱れなどの理由で女性の患者も珍しくありません。

原因については、未だにわかっていない部分も多いのですが、ストレスや生活習慣の乱れも皮膚炎の原因になります。

脂漏性の皮膚炎の場合、重症となってやっと治療を受ける人も多いです。
慢性化して何度も再発を繰り返すケースも少なくありません。

症状に気付いたら、できるだけ早く医師に相談し、適切な治療を受けることが大事です。

病院での治療は、炎症を抑えるためのステロイド外用薬や、カビの増殖を抑えるための抗真菌薬が主流です。かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン剤やビタミン剤も使うことがあります。

脂漏性皮膚炎はセルフケアが大切

脂漏性の皮膚炎は、薬による治療と並行して、自宅でのセルフケアも重要です。

食事や生活習慣の乱れがある人は、食事の内容や生活習慣の乱れをチェックして、改善していくことが大事です。

皮膚は常に清潔にして、栄養バランスの取れた食生活を心がけます。

ストレスは肌トラブルのもとになるので、できるだけストレスをためないように注意して、十分な睡眠を取ることが大切です。

症状が軽ければ、自分で皮膚炎をケアすることも可能です。

脂肪分を多く摂取すると、皮脂の分泌量が増えます。
ですから、脂肪の過剰摂取は避けた方が良いのです。

紫外線を浴びると、活性酸素が大量に発生して老化や肌荒れの原因となります。
紫外線によるダメージは、皮膚の炎症を悪化させることがあります。

紫外線のダメージを防ぐために、外出する場合には必ず日焼け止めを塗り、帽子や日傘なども利用して紫外線対策を怠らないようにします。

栄養摂取は欠かせない!サプリメントを上手に活用!

皮膚のトラブルは、栄養不足でも起こりやすくなります。
皮膚を健康に保つには、十分な栄養を摂取することが大事です。

仕事などで忙しい場合、食事から必要な栄養を摂取できないこともあります。
そのような場合は、サプリメントが便利です。

ビタミンB群は、皮膚粘膜の健康を維持するために必要で、皮脂の正常な代謝を助けてくれます。ビタミンCは、角質層の天然保湿因子を正常化して保湿力を高めます。

注目の成分EPA

皮膚炎の緩和効果が期待できるとして、大きな注目を集めているのがEPA(エイコサペンタエン酸)です。

EPAには、抗炎症作用や免疫力を高める作用があり、炎症を引き起こす白血球の活性化に関係する因子の働きを抑えます。

近年では、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和効果も期待されています。

EPAは、体だけでなく精神にも作用します。

イライラやうつ病を緩和させて、精神を安定させます。
EPAには、血栓を作らせない働きがあり、生活習慣病の予防効果もあります。

昔の日本人は、魚を摂取することが多かったため、EPAやDHAを十分に摂取していました。

しかし、戦後、食の欧米化が進み、昔のように魚が食卓に上ることが少なくなりました。
魚の摂取量が減ってしまった結果、EPAやDHAの摂取量も減ってしまったのです。

最近は、ドラッグストアでもネットショップでも、サプリメントが人気を博しています。
足りない栄養はサプリメントを利用して摂取するのもおすすめです。

関連記事