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放置するのは危険?脂漏性皮膚炎を見逃さないようにしよう

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肌トラブルは誰にでも起こりうるので注意が必要です。

その中でも中々気が付きにくいのが「脂漏性皮膚炎」です。
この脂漏性皮膚炎は、「マラセチア菌」という常在菌の一種が増殖する事で引き起こされる炎症で、頭皮や小鼻の周り、眉毛周辺、耳の後ろや首、酷くなると足首周辺など体の中でも特に皮脂の分泌が活発な部位に起こります。

そんな発症に気付きにくい脂漏性皮膚炎についてみていきます。

他の皮膚疾患との判別が難しい場合も!

一見すると乾燥肌やアトピー性皮膚炎などの症状と似ている為、自己判断をするのは難しいケースもあります。

特に脂漏性皮膚炎の場合は、乳液などの油分が原因で悪化してしまう場合もあるので早期の診断が完治に繋がります。

マラセチア菌は人の汗や皮脂をエサにしている為、脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌が活発な部位に集中して起こりやすくなっています。

脂漏性皮膚炎を起こすと患部は赤くなり、皮膚が荒れてしまうとポロポロと細かくはがれ落ちてしまったり、細かなかさぶたのようになります。

また炎症部位によっては、じゅくじゅくと赤くなったり、強いかゆみを伴う事もあります。

頭皮が軽度の脂漏性皮膚炎になってしまった場合等は、フケ症(※フケ症は脂漏性皮膚炎の前段階との考えもあります)と勘違いしてしまうケースも少なくありませんが、そのまま治療をせず悪化してしまうと炎症を起こしている部分の毛髪が抜けてしまう「脂漏性脱毛」を引き起こす事もあります。

脂漏性脱毛による薄毛はAGAの様なホルモンなどが原因の一般的な脱毛とは異なる為、女性や子供にも起こります。

しかし脂漏性脱毛は脂漏性皮膚炎が原因で起こっている状態なので、病院で投薬などの適切な治療を受けることで改善する事が可能です。

脂漏性皮膚炎は他の肌トラブルと勘違いして気が付かない場合も多く、そのまま放置し症状が酷くなってしまうと慢性的な脂漏性皮膚炎に進行してしまう事もあるので、肌に起こったトラブルのサインを見逃さないように注意する必要があります。

頭皮の状態に影響を与えやすい要因

特に気を付けたいのは季節の変わり目や花粉の季節などの肌が敏感になる時期です。
花粉は肌に刺激を与え炎症を引き起こす原因になります。

また紫外線が強い季節は、肌を守っているバリアが壊れやすく炎症を起こしやすいので注意が必要です。

脂漏性皮膚炎の改善には、規則正しい生活を心がけることも重要です。

季節の変わり目は気温の変化などでストレスを感じ自律神経が乱れやすくなっています。

ホルモンのバランスが乱れ、皮脂が過剰に分泌されてしまったり体の免疫力が低下しやすくなったりします。

免疫力の低下は脂漏性皮膚炎の悪化に繋がるので、特に季節の変わり目に体調を崩しやすい人や花粉症の人は注意が必要です。

普段から免疫力を高めるためにも疲れを感じていなくても睡眠は7時間を目安にしっかりと取り、栄養バランスの取れた食生活を心がけると良いでしょう。

食生活の見直しは日常的に出来る事なので、積極的に取り入れることで脂漏性皮膚炎の改善に繋がります。

普段から脂っぽいメニューを多く摂っている場合は特に気を付けましょう。

ビタミンAを多く含む食材を積極的に取り入れることで、肌の乾燥を防ぎ、新陳代謝を活発にしてくれます。

ビタミンAは特に緑黄色野菜に多く含まれているので、蒸し野菜などの体を温めるメニューにするとより効果が高まります。

香辛料を沢山使ったスパイシーな料理は、脂漏性皮膚炎を悪化させることもあるので控えめにする方が良いでしょう。

また脂漏性皮膚炎対策として、肌を清潔に保つことも重要です。

汗をかいた場合は濡れたタオルで擦らないように汗を拭きとり、可能な場合は清潔な肌着に着替え、吸水性、速乾性に優れた素材の肌着を選ぶようにしましょう。

頭部にフケが多く出るなどの症状や脂漏性皮膚炎を起こしている場合は、枕をはじめ寝具を清潔に保つ事も重要です。

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