失敗したくない!脂漏性皮膚炎の場合の皮膚科の選び方とは?
脂漏性皮膚炎になってしまい、皮膚科を転々としている人も多いかもしれません。
特に症状が出始めの頃というのは色々と不安に感じることも多いでしょう。
そんな時には脂漏性皮膚科の場合に受診すべき診療科はどこなのか、また診療科を選ぶ際の判断基準は?診療価格は?といった基本的な情報を知っておくと選びやすくなります。
ここでは脂漏性皮膚炎の治療として受診すべき診療科について詳しくみていきます。
脂漏性皮膚炎で受診すべき診療科は?
脂漏性皮膚炎の治療を受けられる病院には皮膚科と美容皮膚科の2種類があります。
皮膚科は内科などと同じように、3割負担の保険診療です。
全国どこの皮膚科に通っても、診療価格は変わりません。
治療方法は主に内服薬と外用薬です。
内服薬はかゆみ止めのヒスタミン剤で、外用薬はステロイドや抗真菌薬が処方される場合が多いです。
そのほか乾燥を防ぐ保湿剤としてヒルドイドや尿素、ワセリンなどが処方される場合もあります。
特にワセリンは患部に塗りすぎると油分が逆に脂漏性皮膚炎の原因であるマラセチア菌の餌になってしまうことがあります。
使用する際には医師の指導に従い、用量を守ることが大切です。
一方、美容皮膚科は自由診療のため、治療方法によっては保険が利かないこともあります。
治療方法は美容がメインのため、レーザーやピーリングなどが行われます。
レーザーは低出力のロングパルスレーザーを肌にあて、皮膚の奥に働きかけます。
そうして脂腺を縮小させることによって脂性肌を改善し、同時にマラセチア菌を殺菌します。
ピーリングはケミカルピーリングともいい、様々な化学薬品を肌に塗り、皮膚の角質層や表皮を剥がれやすくします。
そうすることによって肌のターンオーバーを促し、症状を改善させるという方法です。
施術後の安定性が高いことでも知られています。
そのほか血管を収縮させて赤みを抑えるIPL光治療という施術が行われることもあります。
皮膚科?美容皮膚科?選び方は?
病院を選ぶ際のポイントは、まず予約が必須のところにすることです。その理由は予約しなければならないほど人気だから、というわけではありません。
脂漏性皮膚炎の初診には時間がかかるからです。
まともな病院であれば、最初はこれまでの病歴や薬の塗り方などを事細かに説明したりカウンセリングしてくれるでしょう。
しかしもし予約をしないで患者が来院した場合には、他の患者さんに迷惑がかかってしまうのでそうした初診の時間を削らなければならなくなります。
ひどい場合には時間がないことを理由に薬だけ渡されて終わり、ということもありえます。
そんなことにならないよう、最初から予約必須のところを選んでおけば、丁寧な診断を受けることができるでしょう。
皮膚科と美容皮膚科、どちらにするか迷ったらまずは皮膚科に行くとよいでしょう。
費用の面でもあまり高額になることはありませんので、安心して診断を受けることができます。
しかし女性の場合など美容面が気になる、という人は美容皮膚科に行くのもおすすめです。
ただし美容皮膚科に通う場合には治療が保険の利く治療であるのかどうかをしっかり確認することが大切です。
また気をつけるべきポイントとして、脂漏性皮膚炎は多くの場合原因(皮脂の過剰分泌の原因や常在菌バランスの乱れの原因等)が不明であることが多い、ということを理解することが大切です。
原因が特定されていればそれに対する治療法もおのずと決まってきますが、脂漏性皮膚炎はそうではないことがほとんどです。
そのため、たとえ優秀な医師であってもその診断は非常に難しいものになります。
だからこそ最初に期待したような効果が出なかったからと言って、病院を転々とするのはやめた方がよいでしょう。
そのようなことをしても同じことを延々と繰り返すだけになってしまう可能性があります。
それよりも一度受診した皮膚科にもう一度受診して前回の処方では効果がなかったということをちゃんと伝えれば、医師の方もまた違った治療法を考えてくれるはずです。
そのようにして医師と一緒になって診断と最も効果的な治療を続けていくことが大切です。