ストレス対策で改善する!?皮膚トラブルの脂漏性皮膚炎 - 脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)ケアナビ

脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)ケアナビ > 基礎知識 > ストレス対策で改善する!?皮膚トラブルの脂漏性皮膚炎

ストレス対策で改善する!?皮膚トラブルの脂漏性皮膚炎

Pocket

三歳未満の乳幼児と思春期以降の年代の若者、30代、40代に差し掛かると、頭皮に大きなフケがでたり、単純にフケの量が多くなったり、このほかまゆ毛や鼻の両脇、唇の周辺部分などに油っぽい細かな皮がこびりついたりするといった症状が現れることがあります。

これらのほかに、人によっては匂いが気になったり、かゆみが現れることもありますが、これらの症状は脂漏性皮膚炎と呼ばれるものです。

この脂漏性皮膚炎がさらに進むと、頭皮の湿疹や炎症がすすみ、かさぶたができ、部分的な抜け毛となることもあります。

ここでは脂漏性皮膚炎を引き起こす要因の一つとされるストレスの解消法についてみていきます。

脂漏性皮膚炎の原因や治療法とは?

脂漏性皮膚炎の原因は、頭部をはじめとする皮膚に常に存在しているカビ(真菌)の一種であるマラセチア菌が異常繁殖して大量の菌が皮脂を分解し、皮膚に対する刺激物である遊離脂肪酸が生み出されることによって起こるとされています。

では、なぜマラセチア菌が異常繁殖するかというとエサとなる皮脂が大量分泌されているからです。

なぜ皮脂が大量分泌されるのかというと、遺伝的要因、環境的要因、ストレスなどさまざまな原因が挙げられます。

もし脂漏性皮膚炎になってしまった場合、その治療としては病院の皮膚科を受診する必要があります。

まず症状から原因を解明して治療をしてくれますが、おおよその場合は炎症を抑えるためのステロイド薬やマラセチア菌に効く薬を処方してくれます。

脂漏性皮膚炎対策としてのストレス解消法

脂漏性皮膚炎を改善させるためには、日常生活でも改善する方法はさまざまあり、そのひとつがストレス対策です。

ストレスといって、思い浮かべられるものが精神的なストレスですが、それだけではなく寒暖差や疲労、睡眠不足に栄養不足などといった物理的なストレスも含まれます。

ストレスが溜まると、まず免疫力が落ちてカビの増殖を抑えることができなくなるうえに、ホルモンバランスが崩れて皮脂の大量分泌につながります。

ストレス対策としては、さまざまな方法があります。

精神的なストレスをなくすことは、すぐには難しいものですが、溜めこむのではなく、何か熱中できる趣味などを見つけてストレスを発散させる方法を幾つか用意しておくと軽減につながります。

また、精神的なストレスや物理的なストレスの軽減には、まずは睡眠と食事を規則正しくとることによって、身体的な疲労を解消することです。

睡眠をとれないことはそれだけで大きなストレスになるほか、質の良い睡眠は疲労回復に必要不可欠です。

また、夜の10時以降から2時まではゴールデンタイムとも言われ髪を育て、肌の再生が行われる時間帯です。

この時間に睡眠をしっかりととるとストレスも軽減できて肌が回復し、育毛を促します。

質の良い睡眠のために心掛けたいこと

質の良い睡眠のためには、いくつかの方法があります。

まずは、適度に身体を動かすことで血行を促進させ、そして38度程度のぬるま湯にゆっくりとつかります。

これにより睡眠の準備を整えてしっかりとした睡眠がとれるようになります。

食生活の見直しも大切

食生活の改善もストレスの軽減につながります。

脂っこいものや香辛料を多く使った刺激物、アルコールは栄養が偏る原因になるので、摂りすぎないようにして、ビタミンB2・B6を摂るようにします。

ビタミンは皮膚の回復に必要なもののひとつです。

これらの食生活に注意しすぎることは逆にストレスになることがあるので、厳しすぎず続けていくことができるレベルの改善を行うとストレス改善になります。

頭皮へのストレス対策も重要

このほか、頭皮に直接あたる物理ストレスとして、皮膚に合わないシャンプーやリンスの使用や洗髪のし過ぎ、爪を立てて頭皮を洗うことなどがあります。

これらを改善するだけで、毛が生えやすく皮脂が過剰分泌しない頭皮環境がそろうので自身の生活を省みて日常生活でできるストレス改善を行うと、より速い脂漏性皮膚炎からの回復につながります。

関連記事