シャンプー後自然乾燥させてない?湿りが続くと脂漏性皮膚炎の原因に!
皆さんはお風呂でシャンプーをした後、髪をドライヤーで乾かしますか?それとも自然乾燥派でしょうか?
男性は自然乾燥派が多いかもしれませんね。
女性の場合、髪の長さにもよるかと思いますが、特に髪が長いとドライヤーを使って乾かさないと朝になっても乾いていない!!なんてこともありえます。
自然乾燥にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?また脂漏性皮膚炎との関係もご紹介します。
自然乾燥のデメリットとは?
男性の短髪の方で自然乾燥でも10分もすれば髪が乾いているという方の場合はそれほど問題ありません。
といっても全く問題がないわけではなく、自然乾燥の方が髪や頭皮が乾燥しやすくなります。
たまに自然乾燥の方が髪がしっとりすると紹介している記事を見かけますが、経験したことがある人はわかると思いますが、自然乾燥した方が髪もパサパサになりがちです。
クセ毛の方は自然乾燥させると変な癖が付いたまま乾いてしまうので、ヘアセットの際に手間が掛かります。
そして、自然乾燥による一番のデメリットと言えば、
『湿気による頭皮の雑菌・マラセチア真菌の増殖』
が挙げられます。
マラセチア真菌はカビの一種ですが、カビや雑菌というのはどのような場所を好むでしょうか?
カビや雑菌といえば、お風呂場、キッチン、洗濯槽の中など全て水を使う場所に繁殖しやすいです。
つまり、カビや雑菌は湿気が大好きなのです。
そして、マラセチア真菌は皮膚常在菌なので頭皮には普段から棲みついています。
そこにマラセチア真菌の大好きな湿気と時間が経つにつれて分泌されてくる頭皮の皮脂という餌が揃うとマラセチア真菌が喜んで増殖します。
つまり、頭皮の常在菌のバランスが乱れ、フケなどが起こりやすくなってしまうのです。
自然乾燥は脂漏性皮膚炎を招きやすい?
前述したとおり、髪と頭皮を入浴後に自然乾燥させると、乾くのが長引けば長引くほど、カビや雑菌がうじゃうじゃ増殖します。
もちろんマラセチア真菌も増殖しますので、脂漏性皮膚炎が起こりやすくなります。
現在脂漏性皮膚炎でお悩みの方、お風呂上りに自然乾燥していないでしょうか?
自然乾燥は脂漏性皮膚炎において最悪の組み合わせなので、自然乾燥させている場合は今すぐやめましょう。
脂漏性皮膚炎の防止にはどのような対策が必要?
マラセチア真菌の増殖が脂漏性皮膚炎を引き起こすため、マラセチア真菌が嫌う環境を作れば防止につながります。
というわけで、入浴後はバスタオルなどをつかって髪や頭皮の水気を取り(タオルドライ)、できるだけ早くドライヤーを使って髪と頭皮を乾かします。
そうすることで雑菌やカビが好む水分がなくなりますので、増殖を防ぐことができます。
また、脂漏性皮膚炎対策とは関係ありませんが、最近のトリートメントにはγ-ドコサラクトンという成分が配合されていることもあります。
γ-ドコサラクトンは熱によって髪を補修してくれる成分なので、そういった意味でもドライヤーを使って髪を乾かす方が髪のためになったりします。
最後に、ドライヤーの使い方のコツをお伝えしておきますと、
ドライヤーは熱で髪を乾かすものではありません。
意識すべきことは風で髪を乾かすということです。
熱で乾かそうとすると、ドライヤーを髪や頭皮に近づけ過ぎて髪や頭皮を痛めることにもつながりますので、ドライヤーを近づけ過ぎず、少し離して風で髪や頭皮を乾かすようにしましょう。
ドライヤーを使うと髪が痛むから嫌だという方もいらっしゃるかと思いますが、熱でなく風で乾かすようにするとダメージを減らすことができますのでおすすめです。
ドライヤーも色々な種類が販売されていますが、ドライヤーを選ぶ際には風力が強いものを選びましょう。最近はドライヤーの性能も上がっていて、マイナスイオンなどの追加効果も期待できるものがありますので、そういったドライヤーを選ぶのもおすすめです。