カダソン スカルプシャンプー - 脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)ケアナビ

カダソン スカルプシャンプー

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どんどん新しいシャンプーが発売されている今日この頃。

間違いなくシャンプー業界は良質なシャンプー作りにこだわるメーカーが増えてきているように思います。

ですが、成分知識がなければ、新しく発売されたシャンプーが良いシャンプーなのかどうなのか、どんな特徴があるのかを自分で判断することは難しいと思います。

ここでは比較的発売してから日が浅いけど、最近よく広告などで目にして気になるシャンプーの一つであるカダソンスカルプシャンプーについて成分解析しながら特徴をご紹介したいと思います。

カダソンスカルプシャンプーって何?

現在のところ、インターネット通販でのみ販売されているカダソンスカルプシャンプーですが、amazonや公式サイトにて販売されています。

KADASON(カダソン)の名前の由来って何なのでしょうか?
ネーミングって気になりませんか?気になって調べてみたのですが、わかりませんでした。

カダソンスカルプシャンプーが有名な理由としては、脂漏性皮膚炎対策のシャンプーとしてよくおすすめされているからです。

当サイトでは脂漏性皮膚炎対策としては2つの考え方があり、一つが原因であるマラセチア真菌を退治できる抗真菌成分が配合されていたり、炎症や痒みを抑える成分が配合されている薬用シャンプーを選ぶこと。

もう一つが脂漏性皮膚炎を起こさないようするための低刺激で頭皮環境を整えてくれるシャンプーを選ぶということです。

カダソンスカルプシャンプーは薬用シャンプーではありませんので、抗真菌効果や炎症や痒みを抑える効果は謳えません。

なのに脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプーとして紹介されているのはなぜでしょうか?

ちなみにカダソンスカルプシャンプーについて調べると効果をべた褒めしているサイトがたくさんあり、とても試してみたい気が起こりますが、薬用シャンプーではありませんので、強調されているほどの効果を期待してはいけません。

カダソンスカルプシャンプーが脂漏性皮膚炎におすすめされている理由としては、
開発者に脂漏性皮膚炎の専門医が携わっていること、そしてグリチルリチン酸2Kとサリチル酸が配合されているということが挙げられると思います。

脂漏性皮膚炎の専門医が開発に携わっているというだけで信用度は増しますが、この際はっきりと言っておきます。シャンプー選びで誰が開発したとかは関係ありません。

全ては全成分チェックをすればわかることです。

そして、グリチルリチン酸2Kというのは確かに薬用シャンプーの有効成分として使われる成分ですし、サリチル酸は殺菌効果があります。

では全成分をチェックするとカダソンスカルプシャンプーはどのようなシャンプーと言えるのか成分解析していきます。

成分解析

【カダソン スカルプシャンプーの全成分】
水、ココイルグリシンK、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドDEA、PPG-2コカミド、プロパンジオール、ラウロイルメチルアラニンNa、エタノール、フェノキシエタノール、ポリクオタニウム-10、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、クエン酸、サリチル酸、グリチルリチン酸2K、BG、ダイズ芽エキス、チャ葉エキス、シロキクラゲエキス、レイシエキス

上記がカダソンスカルプシャンプーの全成分となります。
それでは成分を見ていきます。※あくまでも成分としての効果であり製品としての効果ではありません。

まず、水は特に記述がないので精製水を使用しているものと思われます。

ココイルグリシンKはアミノ酸系の洗浄成分ですが、アミノ酸系の洗浄成分の中では比較的洗浄力が強めです。そのため、さっぱりした洗い上がりで髪がキシキシすることがあります。刺激は控えめです。

ラウラミドプロピルベタインはベタイン系の洗浄成分で髪や頭皮をマイルドに洗ってくれます。赤ちゃん用の洗浄系化粧品によく使われる成分です。

コカミドDEAは洗浄補助として使われることの多い成分です。泡立ちをよくします。

PPG-2コカミドも洗浄補助成分です。泡立ちのサポートに役立ちます。

プロパンジオールは防腐効果のある保湿剤です。

ラウロイルメチルアラニンNaはアミノ酸系の低刺激な洗浄成分です。

エタノールはアルコールで抗菌などの作用があります。アルコールが合わない場合は注意が必要です。

フェノキシエタノールは防腐剤です。

ポリクオタニウム-10は髪の質感を高め、きしみを抑えてくれる成分です。

ジオレイン酸PEG-120メチルグルコースは洗浄成分で、洗浄力の補助をします。

クエン酸はpH調整に使われる成分です。

サリチル酸は殺菌や防腐効果がある成分で旧表示指定成分の一つです。ニキビ予防やフケ予防として化粧品に配合されますが、ピーリングにも用いられる成分なので、お肌への刺激は強めです。

グリチルリチン酸2Kは抗炎症や痒みを抑える効果があります。

BGは防腐効果のある保湿剤です。人によって肌に合わないこともあります。

ダイズ芽エキスはお肌のコンディショニング成分です。

チャ葉エキスは抗菌や酸化防止作用の他、お肌の保湿効果があります。

シロキクラゲエキスは高い保湿効果のある保湿成分です。クラゲではなくキクラゲなのでキノコの一種です。

レイシエキスは酸化防止効果のある保湿成分です。レイシは霊芝と書き、さるのこしかけの名称でも有名なキノコです。霊芝は高級な健康食品としても有名です。

以上が全成分の特徴となります。
全部で19成分で構成されています。

確かにブランド公式サイトに書かれているように石油系界面活性剤と呼ばれるラウリル硫酸などは配合されていませんし、アミノ酸系やベタイン系といった洗浄成分となっていますので、洗浄成分の刺激が強すぎたりということはないようです。

ただし、サリチル酸は旧表示指定成分であり、刺激のある成分なので、フケ予防に役立つかもしれませんが、頭皮環境が悪化していて敏感状態の頭皮には刺激となり肌トラブルにつながる可能性もあります。

他にもBGやエタノールなどは気になる成分ではあります。

ということで、全成分が19種類ととてもシンプルなのは良いことですし、洗浄成分も特に刺激や脱脂力が強すぎるということはありませんが、サリチル酸などの刺激となる成分も含まれていますので、合う合わないは人によるのではないでしょうか?

カダソン スカルプシャンプーのおすすめポイントは?

効果のある成分はデメリットもあるということを理解した上で、サリチル酸やグリチルリチン酸2Kといった、成分単体としての殺菌&抗炎症効果を期待し、脂漏性皮膚炎対策のシャンプーとして使うのがおすすめです。

ただし、前述したとおり、シャンプーとしてお肌にやさしいとまでは言いきれない部分があり、人によって合う合わないが別れそうです。

フケ・痒みが気になる方は一度試してみると良いのではないでしょうか?

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