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インナードライから脂漏性皮膚炎に悪化させないためのインナードライ対策

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年齢を重ねることで今までにはなかった不調がでてくることは少なくありません。
痛みだったり痒みだったり、生活をしていくうえでストレスになります。

病院で診察を受けてみるとストレスや生活の乱れによるものと指摘され、脂漏性皮膚炎という病名を説明されたことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな多くの人を悩ませる脂漏性皮膚炎にはインナードライ肌が関係していると言われています。インナードライ肌と脂漏性皮膚炎の関係についてみていきます。

脂漏性皮膚炎とは?

脂漏性皮膚炎とは頭皮の痒みやフケが多くなったり、眉毛や鼻の両脇など赤くなったり、油っぽい皮膚片がついていたりします。

治療をしないままでいると、頭皮全体がかたいフケで覆われることもあります。

その症状は頭皮にかぎったことではなく、皮脂分泌の多い箇所や衣服や髪がふれてこすれたりする部分に症状がでやすく、一度症状がでると治りにくい皮膚病です。

そのような症状が出た場合、必ず皮膚科を受診されることが大事ですが薬だけに頼らず自分でできる対応策で悪化しないようにすることで症状を軽減することも大事です。

脂漏性皮膚炎につながるインナードライとは?

インナードライという言葉をご存知でしょうか。

脂漏性皮膚炎の場合、表面上は油っぽく乾燥とは程遠く感じられるかもしれません。
しかし実際は乾燥をしているのです。

肌のキメに含まれる水分量が足りないために、油分を分泌しているため油っぽい表面になります。

脂性肌と勘違いして洗顔を多くし油分をとる洗剤を使っていると、よりインナードライ肌は悪化してしまいます。
そのため、より油脂を分泌し、脂漏性皮膚炎を悪化させる結果になってしまいます。

インナードライを改善する方法は難しくありません。
まずは脂性肌とおもっていた意識を変えることが大事です。

インナードライ肌は日々の意識の持ちようで対策できる

実際に内側は乾燥しているため、洗浄剤は肌に優しいものを利用し洗いすぎないようにしましょう。

とくにオイル系の洗剤は表面の油分を取りすぎてしまうため、水分の蒸発を防ぐために過剰な油分分泌をすすめてしまいます。

また熱いお湯は表皮の必要な油分や水分を取りすぎてしまいます。
とくに症状が多く出る頭髪の洗浄時には、ぬるめのお湯を使用することがベストです。

また男性も女性も性別問わず、乾燥を防ぐために保湿することが必要になります。

顔や体は入浴後、一気に水分が揮発してしまいますのでミルクローションやオイルを塗って乾燥を防ぐようにすることが大事です。

またその際大事なのは、化粧水などの水分をたっぷりとるときはクリームやオイルなどの油分が含まれたもので蓋をすることです。

たくさん水分を補給しても、蓋をしないままですと蒸発を助長してしまうだけになります。

インナードライからの脂漏性皮膚炎という流れを断ち切ろう

脂漏性皮膚炎は肌を守ろうとして油分を過剰にだすことにより皮膚常在菌のマラセチア真菌が増殖することによって起こる皮膚病なので、過剰に出さずにすむよう事前に守ってあげることで症状の悪化を防ぐことができます。

また体の中を温めることで皮膚の乾燥を防ぐこともできます。
内臓が冷えると正しい機能をしなくなり、皮膚の形成を妨げることになります。

特に腸は皮膚と密接な関係があるので経皮吸収による保湿だけでなく、体内からしっかりと潤っていくよう努めることも大事です。

特に現代の食生活はビタミンやミネラル不足になりがちですので、サプリメントなどを取り入れ体の中からインナードライを改善していくことも悪化を防ぐ手段としてとても有効です。

このようなインナードライで起こる皮膚病はほかにもあり、病院での病名断定も難しいことも多いです。

特に脂漏性皮膚炎と乾癬は症状が似ているため、かならず自己判断はせず診断を受けるのが絶対です。

しかしインナードライ対策は個人個人による生活の習慣を変えることが大事になります。

薬を使用して症状は軽減できるかもしれませんが、しっかりと根治するとなると生活改善が絶対必要になります。

まずはホルモンによって皮脂分泌が多くなる単なる脂性肌という意識をかえ、乾燥から自分を守ろうと皮脂の過剰に出している皮膚を労わってみてください。

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