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どうして背中に脂漏性皮膚炎ができるの?原因は?

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脂漏性皮膚炎によって、背中にかゆみや赤みが現れたり、かさぶたができてしまい悩んでいる人は多く見られます。

しかし放置してしまうと、においが発生してしまうことも考えられます。

病院を受診することなく、自分の判断で適当に選んだ薬を塗っていると、なかなか治るどころか、症状が悪化することも考えられます。

背中の脂漏性皮膚炎の原因について

背中に脂漏性皮膚炎ができる原因としては、マラセチア菌が深くかかわっているといわれています。

もともと人間の体には、常在菌と呼ばれる細菌が数百種類存在しています。
その常在菌の一つがマラセチア菌です。

通常であれば、これらの数百種類の常在菌は、バランスよく皮膚の上に存在して、皮膚を保護する働きを担っています。

しかし、ホルモンバランスの乱れやストレス、洗顔、洗髪のすすぎ不足や洗い過ぎなどの様々な理由によって、常在菌がバランスを崩してしまうと、マラセチア菌の数は異常に多くなることがあります。

マラセチア菌が異常に繁殖してしまうと、毛穴の周辺や、皮脂の分泌の盛んなところに、炎症を起こすことになります。

この現象が激しいかゆみを伴ったり、赤みやかさぶたを作る原因となります。

また、男性ホルモンが増えることにって、皮脂の分泌も盛んになるため、どちらかというと女性よりも男性の方が発症しやすいのが、脂漏性皮膚炎の特徴とも言えるでしょう。

また一度発症してしまうと、紫外線や洗髪や洗顔、化粧品などの影響で、どんどん悪化してしまうことも多く見られます。

そのため、肌のためによいことをしていたはずなのに、普段のシャンプーやせっけん、化粧品などが症状の悪化につながることもあるので、選び方には十分な注意が必要です。

その中でも背中の脂漏性皮膚炎は、大きなかゆみを伴います。
手の届かないところが非常にかゆくなり、背中のかゆみによるストレスも大きくなるでしょう。

脂漏性皮膚炎の治療はまず皮膚科の受診

脂漏性皮膚炎は放置が一番危険なので、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。

皮膚科で診断された場合には、かゆみどめのステロイド剤と、抗真菌薬が処方されます。

ステロイド剤を使ってかゆみと炎症を抑えながら、抗真菌役を使ってマラセチア菌の数を減らしていくやり方です。

マラセチア菌の数を減らさなければ、治ることはありません。

そのため病院に行かずに、自己判断で薬をつけて放置しておくことは非常に危険だということです。

たとえ自己判断で使用した薬によってかゆみが一時的におさまったとして、それはかゆみ止め効果によるものなので、マラセチア菌の数が減ることはありません。
そのため治ったと思ってもすぐに再発するでしょう。

脂漏性皮膚炎の特徴は、普通の人よりも皮脂がたくさん分泌されるということです。

分泌された皮脂をそのまま放置しておくことで、皮脂が酸化して加齢臭のようなにおいを放ちます。

症状が軽い場合には、皮膚科で処方された薬を使うだけで治ることもありますが、専用のボディソープをつかうこともよいでしょう。

背中に皮膚炎ができると、市販のせっけんやボディーソープを使うと、症状をさらに悪化させる原因にもなります。

市販のせっけんやボディーソープは、弱っている皮膚には刺激が強すぎることがあります。

そのため、皮膚科での治療と同時に、専用のボディーソープや低刺激なボディソープを使うことが完治の近道となるでしょう。

また日常的に、体や心にストレスをためないことも大切です。

正常なホルモンバランスは、日々の規則正しい生活によってつくられます。

睡眠をしっかりとったり、油の多い食事を減らしてみる、これらを気をつけるだけでもずいぶんと違ってくるでしょう。

また皮脂の分解を助けてくれるビタミンを多く摂取することによって、改善が見られることも考えられます。

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